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佐野研二郎氏のパクリ疑惑:パクール・ジャパンとの声も [時事ネタ]

東京オリンピックのロゴデザインを始め、数々の盗用疑惑が囁かれている佐野研二郎氏。その疑惑を示した図はNHKニュースにまで登場し、盗用が常習的ではとの見方が強まっています。



この図を見て、多くの人はこう思ったのではないでしょうか。

「この作品も佐野研二郎氏が作ってたんだ」
「そう言えば、これもパクリっぽい」


私の場合、前者はauのリスモとか、書籍『おしゃべりなデザイン』の表紙(ダンボーに似ているやつ)がそれに当たります。

後者のケースとしては、クレヨンしんちゃんの「ぶりぶりざえもん」とTBSのBooBo(ブーブ)でしょうか。
いずれも知っているデザインだけに、驚きました。


彼がこうした有名な作品を手がけているのは、デザイナーとしての彼の華々しいキャリアと無縁ではありません。

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、博報堂入社。2008年に独立。2014年から多摩美術大学美術学部総合デザイン学科教授。

若手日本人デザイナーとして、最も成功した一人と言えるでしょう。

言い換えれば、彼の作品は有名であり、パクリ疑惑を持たれている作品を含め、デザイナーの世界では問題視されてこなかったのです。

事実、何人かのデザイナーが(後に撤回してはいますが)今回の件で佐野研二郎氏を擁護する姿勢を見せていました。
彼らにとっては、この程度のことは誰でもやっている(自分もやってきた)ということなんでしょう。


もちろん全くの白紙から誰の影響も受けずに作品を生み出すことなど、実際にはできません。

クリエイターという言葉には「創造主」という意味もありますが、現実は過去の多くの作品から影響を受け、それを咀嚼して生み出すものが「作品」や「製品」と呼ばれているのです。

それだけにオリジナルと、自分が作ったものとの違いをどう表現するかは重要な問題です。
美術大学では単に創作の技法を学ぶのみならず、そうした考え方についても学ぶはずです。

しかし、それを教える先生がここまであからさまに盗用していたのでは、学生にどう説明する気なんでしょうか。
もしかしたら美大でも、ある程度のパクリはインスパイアという名の下、許容されているのではと思ってしまいます。


佐野氏の問題は、佐野氏一人の問題はではなく、日本のデザイナーの間にパクリ体質が染みついている可能性を露呈する結果になりました。

教育の現場から一線のデザイナーまで、デザインに携わる人は盗用は断固しないという姿勢を明確に示してほしいです。

中国のことをパクリ天国のように言っていたら、いつの間にか日本も同じだったではシャレになりません。クールジャパンが、パクール・ジャパンにならないことを祈るばかりです。





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